朝なのに、部屋だけがまだ朝ではない、という日がありました。
カーテンは閉じたまま。床には昨日の名残がちょこん、ちょこんと置かれています。
靴下をはく前に、充電コードをよけ、読みかけの本をずらし、なぜか空のマグカップを台所まで連れていくことになります。
それだけのことなのに、体はもう仕事をした顔になります。
運動不足でやる気が出ない日は、たいてい意思より先に、部屋のつくりが勝っていました。
以前は、気合いの問題だと思っていました。
けれど実際には、立つまでに手数が多い部屋は、それだけで人を静かに座らせるようです。
そこで大げさな模様替えではなく、ほんの少しだけ、部屋の置き方を見直してみました。
すると、どんよりしていた朝でも、じわっと体が前へ出る日が増えていきました。
ここでは、運動不足でやる気が出ない部屋にありがちだったことと、体が動きやすくなった整え方を、体験談風にまとめます。
本体験談は経験をもとに作成していますが、プロモーションを含みます。
運動不足でやる気が出ない部屋に共通していたこと
床に物があるだけで、動き始める前に疲れてしまうこと
床に一つ何かがあるだけなら、たいした話ではありません。
ところが、それが三つ、四つと増えると話が変わります。
足を出すたびに、少し考える必要が出てくるからです。
この少し、が曲者でした。
避ける、またぐ、拾う、迷う。
この細かな作業が、朝のまだ眠い体には妙にこたえます。
以前の部屋では、ベッドから立った瞬間に、もう一回座りたくなっていました。
動く前に片づけが発生する部屋は、やる気を吸い取るのが上手です。
座る場所だけが完璧に快適で、立つ理由が見つかりにくいこと
椅子の位置がよく、クッションもよく、ブランケットまで近くにある。
たいへん結構なことですが、結構すぎることもあります。
座る環境だけが整いすぎると、体はそこを終点だと思うようでした。
机に向かうつもりで座ったのに、気づけば画面を見て、ぼんやりお茶を飲み、なんとなく昼になります。
部屋は何も言いません。
何も言わないのに、たいへん説得力があります。
動くための道具が、見えないところにしまわれていること
ストレッチマットは押し入れの奥。
軽いダンベルは棚の下。
運動用のウェアは別の引き出し。
これでは、始める前に小さな遠征になります。
元気な人なら問題ないのかもしれません。
しかし、もたっとした日には、その一手間が山のように見えます。
運動不足でやる気が出ない部屋では、動くための物ほど遠くに置かれていました。

体が動く部屋にするために、最初に整えたこと
まずは通り道だけを空けたこと
最初から部屋全体を整えようとすると、話が大きくなりすぎます。
そこで、通り道だけを空けました。
ベッドからカーテン。ベッドから洗面台。ベッドから机。
この三本の道だけです。
すると不思議なもので、部屋全体はまだ散らかっているのに、動き出しだけは軽くなりました。
人は広場がなくても歩けますが、道がないと立ち止まるようです。
朝いちばんに使う物を、手の届く場所へ寄せたこと
水、羽織るもの、ヘアクリップ、簡単に動ける服。
こういう小さな物を、朝の移動先の近くに置きました。
以前は、必要な物を探しているうちに面倒になり、そのまま座り込むことがありました。
今は、ひょいと取れる位置にあるだけで、朝の流れが途切れにくくなりました。
やる気より先に、手が届くことのほうが大切な日があります。
運動の準備を、運動らしくしすぎないようにしたこと
着替えて、髪をまとめて、水を用意して、場所を空けて、動画を探して、気持ちを高める。
これを全部やると、始める前に一日が終わったような気配になります。
そこで、準備を減らしました。
部屋着のままでもできる動きだけを先に用意し、マットも丸めず壁際に立てたままにしました。
すると、運動はイベントではなく、歯みがきの親戚くらいの位置まで下りてきました。
運動不足でやる気が出ない日に助かった、小さな仕組み
部屋から出なくても始められるものを、一つだけ決めておいたこと
ここで一度頼ったのが、本格オンラインヨガ・フィットネスのSOELUでした。
外へ行く支度を考えた時点で、気分がするっと逃げる朝がありました。
靴を出す、顔色を気にする、遅れないように急ぐ。
そのあたりで、体はすぐ反対派になります。
けれど、部屋の中で始められる形なら話が少し違いました。
画面を開けば、ぐずぐずしていた朝にも区切りができます。
一度、寝起きのまま白湯だけ飲んで始めてみたところ、最初は肩だけ、次に背中、最後に足まで、のそのそ参加できました。
終わるころには、部屋の空気まで少ししゃんとして見えました。
この流れは、運動そのものだけでなく、
部屋で動くきっかけを外から一つ置くという意味でも助かりました。

三分で終わる動きを、先に決めておいたこと
やる気がない日に、「今日は何をしよう」と考えるのは少し危険です。
たいてい、考えるだけで終わるからです。
そこで、やることを一つだけ決めました。
肩を回す。
その場で足踏みをする。
スクワットを五回だけする。
拍子抜けするほど小さい内容ですが、これがよく効きました。
三分なら、始める前から立派な決意をしなくて済みます。
しかも、三分やると、ついでに床の物を拾うことがあります。
人はたまに、ついでで救われます。
掃除と運動を、別のものとして扱わないようにしたこと
床の物を拾う。
棚の上を拭く。
洗濯物を運ぶ。
これらは家事ですが、動作でもあります。
以前は、掃除をした日は運動ができなかった気がしていました。
でも実際には、部屋を整える動きそのものが、固まった体をほどく助けになっていました。
ぬるっと一日が始まる感じがあり、あれはなかなか悪くありません。
やる気が出ない部屋を整えてから、少しずつ楽になったこと
頑張る前に、立てるようになったこと
昔は、やる気が出てから動こうとしていました。
今は逆で、少し動くと、そのあとから気分がついてくる日が増えました。
これは立派な根性論ではありません。
床の障害物が減り、道具が近くなり、始めるまでの手間が減っただけです。
それだけなのに、朝の重さが前より薄くなりました。
部屋が静かに背中を押すようになったこと
散らかった部屋には圧があります。
怒ってはいませんが、じっと見てきます。
整えた部屋にも圧はあります。
ただしこちらは、急かさず、すっと前を空けてくれます。
この差は大きかったです。
運動不足でやる気が出ない部屋は、心の問題だけでなく、動線の問題でもありました。
そこを少し直すだけで、体の鈍さまで扱いやすくなりました。
運動不足でやる気が出ない部屋を整えるコツまとめ
一度に全部やらず、動き出しだけを軽くすること
部屋づくりというと、見た目を整える話になりがちです。
けれど、やる気が出ない日に必要だったのは、きれいさよりも動きやすさでした。
最初に空けるのは通り道。
近くに置くのは朝いちばんの物。
運動は立派な計画ではなく、小さく始められる形にする。
これだけでも十分です。
気分が重い日は、派手な方法より、ひっそりした仕組みのほうがよく働きます。
部屋を少し整えるだけで、体は案外、素直についてきます。
昨日まで座り込んでいた場所から、今日はすっと立てる。
そのくらいの前進が、毎日にはちょうどよいようです。



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